Vol.3 運動時における水分確保の必要性


20150821毎年多くの選手が脱水症状で倒れている

選手が激しいトレーニングを行いながら最適な水分量(75%)を保つためには、十分な水分を摂ることが不可欠です。

高温化で激しいトレーニングを行った場合、汗による体内水分の損失は1時間当たり1~1.5ℓに達します。また、汗をかきやすい選手の発汗量は、1時間当たり2ℓを超えることもあります。

運動中の給水によって補給できる水分量はせいぜい1ℓなので、発汗による過度な水分損失と不十分な水分摂取が重なると脱水症状に陥るリスクは高くなります。

脱水症状に陥ると、身体の深部温度の範囲は39.5℃~40.0℃に達し,体温を平常温度に戻そうとする為、更にグリコーゲン分解が起こり消耗が激しくなります。また、筋肉が脱水状態になると筋グリコーゲンの利用率は16%低下し、運動機能の低下に繋がります。つまり、身体がオーバーヒートしてしまい、パフォーマンスの低下を引き起こすばかりか、健康をそこねてしまいます。

このように、長時間のトレーニングや激しい運動中に適量の水分を摂取することは重要であり、さらに脱水状態に陥らないためには、運動前に十分な水分をとり、体内が水で十分に満たされた状態(ハイパーハイドレーション)を作る必要があります。

ハイパーハイドレーション状態にする方法は?

一般的に市販されている清涼飲料水や電解水飲料を摂取すると、いったん体内に入った水・電解水飲料が直接血管に吸収され、全体の血流量を増加させます。しかし、急速に摂取されたこの水分は、すぐに尿として体外に出されてしまいがちです。これは心管系内で感覚受容器が血流量の変化を感知し、次に腎臓が運動前に増加した水分に対応して、尿の排泄量を多くして血流量を通常レベルへ戻そうとする働きから起こる現象です。つまり、血管内の血漿ではなく、「血管外」すなわち細胞組織間の水分及び細胞内の水分として蓄積することが必要となります。そうすると尿として排泄する水分量は最低限になり、体内に水分を長時間保持することが可能となります。これを可能にする一つの水分補給方法がのが「グリセリンローディング」です。

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