高地トレーニング


吹き抜ける風が気持ちよく、新緑の眩しい季節がやってきましたね。
4月は新年度の始まりでバタバタと過ごしておりましたが、GWに長野県の菅平高原に行ってきました。

トレーニングをしに行ったわけではなく、母がどんな所を走っていたのか、最近走ることに興味を持ち始めた息子に見せてみたいとの思いから連れていきました。ちょうど国内での高地トレーニングが5月頃からスタートする時期。高校生や実業団チームなどが合宿をしていました。
菅平高原は私が選手の頃、毎年必ず訪れていた合宿地で標高約1300m、真夏でも30度を超えることはあまりなくトレーニング環境の良い場所です。
他にも長野県の女神湖や富士見高原、海外ではアメリカのアルバカーキ、ボルダーや中国・昆明などでも高地合宿をしていました。

高地トレーニングの効果として心肺機能や血液状態の向上が期待出来ると言われていますが、私の大きな目的は故障のリスクを避けるために高地トレーニングを活用していました。
高地ではトレーニングの量やタイムを落としても心肺機能には十分な負荷をかけることができ足への負担が少なくてすみます。
マラソントレーニング中の最高月間走行距離が約800km(殆どのマラソン選手が約1000km)だった私はこれ以上距離を増やしてしまうと故障してしまうのですが良い結果を出すためにはトレーニングを向上させていかなければなりません。距離を増やすと故障してしまうので高地トレーニングで質を上げていくようにしていました。
ただ、量・タイムを落とすとそれだけ筋力が衰えてしまいます。
せっかく故障しないように高地トレーニングをしても、レースペースに耐えられない筋力になってしまっては意味がなくなってしまうので、メイントレーニングの中にクロスカントリートレーニングや筋力トレーニングにも積極的に取り入れていました。

私の場合短い時で1週間程度、長い時は1カ月間の合宿を行っていましたが、初めから高地トレーニングに順応できていたわけではありません。
初めの頃は練習が思うようにこなすことが出来ず、逆に調子を崩すほどでした。
自分の体力や能力がまだ十分でなかったこともありますが、高地では疲労回復に時間がかかるため、十分に体力を回復させてからトレーニングを行うことで少しずつ慣れていくことができました。

最近ではアスリートだけではなく市民ランナーも高地トレーニングを取り入れている方もいるようですね。
ご自身に合ったトレーニング方法を見つけてランニングライフを楽しんでください。
それではまた次回。

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大島めぐみコラム

大島めぐみ
プロフィール
アテネオリンピック、シドニーオリンピック出場や世界陸上大会での銀メダルなど数々の世界大会で日本代表として活躍。トラックからマラソンまで幅広い競技に対応できる日本屈指のトップランナー。現在はランニングアドバイザーとして活躍中。
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