春の不調を乗り越える(後編)
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ARTICLE健康 コラム|記事
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今回のテーマは「子供を丈夫な体にしたい! 虚弱体質の改善方法」です。ぜひご覧ください。
一般的に子供は大人よりも抵抗力が弱く、さまざまな病気にかかりやすいと言われています。しかし、特に病気が見当たらないのに、日頃から熱を出しやすかったり、お腹を壊しやすかったりといった症状が抜けない場合、それはもしかすると「虚弱体質」かもしれません。子供を丈夫な体にするには、どのようにしたら良いのでしょうか? ここでは虚弱体質の基礎知識と、虚弱体質にならないための食事についてお伝えします。
季節の変わり目に風邪を引く、体力がなくてすぐに熱を出す、お腹を壊しやすい……。
そんな症状にたびたび見舞われ、かつ治りにくい子供は、虚弱体質かもしれません。
また、こうした風邪や熱、下痢などのために、虚弱体質の子供の多くはやせ気味で顔色が悪く、疲れやすい傾向にあります。
ただ、上記のような症状が続いても必ず虚弱体質であるとは限らず、また、何らかの病気が疑われる場合もあります。子供の体調や外見が気になったら、早めに医師に相談しましょう。
虚弱体質になってしまう子供には、いくつかの共通した特徴が見られます。代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
・食が細い
食べることへの興味が薄い、胃腸の働きが悪い、といった理由で食事の量が少なくなっている状態です。食が細いと、毎日の生活や成長に十分な栄養量を摂れないため、アクティブに動くことができません。
・体温が低い
子供は大人よりも平熱が高く、平均で36~37℃にもなると言われています。もし子供の平熱が35℃台であれば、「低体温」の可能性が考えられ、低体温になると代謝や血行が悪くなり、免疫力が下がることもあります。
・神経過敏
些細なことを気に掛け、ストレスをためやすい状態です。ストレスから腹痛や下痢を起こす子供も少なくありません。
上記はあくまで特徴のひとつであり、該当する子供が必ず虚弱体質になるというわけではありません。また、改善することで虚弱体質になるリスクを下げることもできます。
西洋医学には「虚弱体質」という病名はありません。つまり“病気”ではないため、明確な原因を示すことは難しいのですが、原因と考えられているものが2つあります。
1つ目は「遺伝的要素」。両親や父母のどちらかが虚弱体質だと、子供が受け継ぐ可能性があります。これを医学的に改善するのは非常に困難です。
もう1つは「生活習慣」です。具体的には、過度な偏食などによる食生活の乱れ、不規則な生活リズム、運動不足などが挙げられます。必要な栄養素や睡眠時間、運動量などが不足し続けると、私たちの体にはさまざまな異変が起こります。そのひとつが虚弱体質なのです。
子供たちを虚弱体質にしないために、最も注意したいのが食生活。栄養バランスの良い食事を心掛けるのはもちろんのこと、以下のような食材は、特に意識して積極的に摂りたいものです。
・発酵食品
ヨーグルトや納豆などの発酵食品は腸内の環境を整え、免疫力を高める効果が期待できます。
・豚肉
疲労回復に効くと言われるビタミンB1がたっぷり。レバーには発育促進に必要なビタミンB6と、貧血を防ぐビタミンB12を含みます。
・山芋
疲労回復や免疫力アップに効果的。また、山芋に含まれた消化酵素が消化を促進し、胃腸の働きも助けてくれると言われています。
・生姜
体を温める食材です。血行を促進させ、取り込んだ栄養素を全身に行き渡らせます。
一般的に虚弱体質は、成長するにつれて改善されると言われています。しかし、幼少期に運動会などのイベントを楽しめずに過ごした記憶は、大人になっても消えることはありません。子供たちの丈夫な体、そして健やかな未来のために、生活習慣を変えることから始めていきましょう。
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